離婚・養育費

(役場にて)

書記 :
いらっしゃいませ。丸の内公証役場でございます。
依頼者:
すみません、離婚についての相談をお願いしたいのですが……。
書記 :
分かりました。少しお待ちいただくことになりますが、その間にこちらの入力フォームにご記入願 えますか?
(十分後)
書記 :
ではこちらのブースにどうぞ。
公証人:
公証人の丸の内です。はじめまして。
依頼者:
はじめまして。千代田千代子と申します。今度、離婚することに決めて、宮崎から子どもを連れて東京の実家に来ました。まだ離婚届けは出していませんが、 夫は離婚に同意しています。それで、離婚に関係することについて公正証書にしておきたいと思って参りました。作成の流れや、準備する書類について教えていただきたいのですが・・・
公証人:
(入力フォームを見ながら)離婚の合意はできていますね。未成年のお子さんはお一人で、慰謝料 と財産分与、それに養育費は決まっていると……親権者はもう決めていますか?
依頼者:
はい。夫もなりたいといいましたが、母の私がなることに決まりました。
公証人:
なるほど。お子様は何歳ですか。ご主人はお子様と会いたいといってはおられないのですか。
依頼者:
子どもは5歳です。夫は子どもに月一回程度は会いたいといっています。
公証人:
離婚合意をして公正証書を作るには、夫婦二人で公証役場に来ていただく必要がありますが、大丈 夫でしょうか。
依頼者:
夫は、宮崎にいますし、仕事も忙しいということで、できれば夫は来なくてもなんとかなりません か。
公証人:
うーん、離婚の合意を含む公正証書の作成には、夫婦お二人に来てもらう必要があります。離婚は代理ではできない行為ですからね。それに、慰謝料の支払や財産分与だけでなく、今後長期間にわたる養育費の支払や面会交流といった重要な事項についても、ご主人が公証人の面前で貴方に対して約束していただく方が、心構えもできて、確かな約束になるという面がありますから、なるべく二人揃って来てもらいたいと思います。もっとも、どうしても来にくいという事情があるときは、離婚の合意以外の部分については代理人を立ててその人に来てもらって対応できなくもありません。
依頼者:
離婚の点は必ず夫婦二人でというのに、その他の点は代理人でよいといわれてもよく分かりません が。
公証人:
離婚については公正証書にしないで、夫婦二人で離婚届けに必要事項を記入し、それぞれ署名押印 して役所に提出する方法で行い、その他の金銭の支払についてなら代理人で公正証書が作れるということです。しかし、代理人を立てて 公正証書を作成するためには、本人であるご主人が代理人になる人に委任状を作って渡さなければなりません。
依頼者:
分かりました。主人は、宮崎で会社務めをしていますから、平日に東京にでてくることはとても期待できませんので、主人が納得してくれればの話ですが、離婚届を私たちで記入しあって役所に届けることにしたいと思います。 慰謝料、財産分与、養育費等の支払や面会交流については、先生が教えて下さった代理人による方法で公正証書にしておきたいと思います。それで、委任状はどのようにして作ったらいいでしょうか。教えて下さい。
公証人:
委任状は、本人であるご主人が代理人に任せる内容を明らかにし、それが間違いなく本人の意思によるものであることが分からなければなりませんから、 結構、厳格なものとなります。本人が、だれに、どのような権限を任せるのかが明になっていることが必要です。本人の署名押印が必要ですし、押印は実印でなければなりません。 実印であることを示す印鑑登録証明書(発行から3か月以内のもの)も必要です。丸の内公証役場のホームページの書式集を参考にしてください。また、手数料についてもホームページの手数料算定表を参考にしてください。
依頼者:
分かりました。ただ、慰謝料、財産分与、養育費などの支払については、支払が遅れた場合の対応 とか、具体的に詰めないといけないところもあるように思いまが・・・
公証人:
そうですね。その辺りは、具体的に決まっている内容に即して公正証書の内容を詰める必要があると考えます。
依頼者:
分かりました。具体的にまだ決めていないところもありますし、もう一度都合を付けておたずねできるようにします。
公証人:
今度来て下さる際には、ご夫婦とお子さんとの身分関係、分与を受ける財産、ご主人の収入、貴方の収入が分かる資料として、戸籍謄本、不動産登記簿謄本、源泉徴収票などを持って来てください。またその時までに貴方の自動車運転免許証、代理人になる方の自動車運転免許証のコピーもいただけ ると準備が早めにできて好都合です。なお日程は、準備の都合もおありでしょうから、貴方からの電話を待って、書記が調整させていただきます。
依頼者:
了解しました。
公証人:
それでは、またのお越しをお待ちしています。